ストレングス・ファインダーをやった話

新卒研修でストレングス・ファインダーなるものを紹介されたので、自分の結果をまとめるだけの記事。

ストレングス・ファインダー is なに

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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 トム・ラス

https://www.amazon.co.jp/dp/4532321433/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_eKQSEbWMDD66Y

名前がなんか胡散臭いけど、平たくいえばよくある性格診断みたいなやつ。だけど、ここで焦点を当てているのは名前のごとく「自分の強み」についてである。この「自分の強み」というのは、スキルの高さを意味するものではなく自分の素質ベースで語られるものである。

例えば「絵が上手い」だとか「技術力がある」といったものではなく、「『達成』することがすき」だとか「調和性を重んじる」だとかである。もしかしたら素質という言葉よりも、自分のモチベーションや考え方の核となるものを見つけるって言い方のほうがいいかもしれない。「自分はなんの原石を持っているのか」を探すのがこの診断であって、「今それがどれだけ輝いているのか」というレイヤーは扱っていない。

ちょっとお金がかかるのが難点で、2000円の本を買うと付属のシリアルコードを使って診断を受けられる。が、診断を受けた結果は上位5つの素質しか表示されない。残りの29項目(くらい)を見る&この結果の詳細なレポートを読むためには更に4000円ほど追加で払わなければいけない。 ソシャゲに3000円を突っ込むくらいならたまにはこういうのに突っ込むかくらいの気持ちでやってきた。あとは本書にも似たようなことが書かれていたが、三つ子の魂百までなんて言葉があるように人間の根幹の考え方が大きく変わることは割と少ない。そう思えば、長期間使えるだし良いだろうなんて幾分まともな思考もあった。

tokeiの結果

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大まかにいえば上位10位が上位素質と呼ばれるもので普段から得意としていること、真ん中の10位くらいが中位素質で場合によっては表出する部分、下位10位が下位素質で苦手だったり考え方がそぐわないものである。

で、それを踏まえた上で見てみると上位10のうち7つが人間関係能力に振られている。びっくりするくらいの偏りである。

全体を俯瞰して見て、自分が今まで生きてきた感覚とはかなり近いなとは思っている。誰かと競争だとかよりは自分ひとりで没頭するようなことのほうが大好きだし、アイデアを出すのが苦手なのと、誰かを指揮するのはあんまり得意じゃないよなっていう。今趣味でイラストを描くことがたまにあるけど、他人と比較しはじめると本当に疲れてくるので競争ベースの刺激はちょっと避けているところがある。自分で云々考えているほうが楽しいし、そのあたりは「内省」が高めなのに表れている。

というのと、コミュニケーションの値が低いけど人間関係能力が多くなっているのもどこか実感がある。色々考えたはいいけどそれをどう伝えていいのかわからないけど、どっか線を超えてある程度仲良くなればちゃんと接することができる気はしている。この辺の傾向は「親密性」が高めなところにも表れている。

人間関係能力が多いの、大学院時代に研究室のコミュニティが荒れずに、健全に議論される場にするためにはどうしたらいいんだろうと結構長く考えていたのでそのへんは納得できる。自分の研究室ではある程度研究分野ごとにグループがあって週1でミーティングがあったのだが、あんまり堅苦しいと話したいことが話せない状態が起きたり研究室に来なくなったりしてたので、自分の好きなことを話す時間を手厚くして、知らなくてもできるだけ自分もそこに反応するように努めていたことがあった。それと、自分の発言には常に「これまでの自分の文脈が含まれる」ので、できる限り普段のふるまいからそのへんを操作しようとしていたりはした。

このへんの思考は昔書いたスライドにもにじみ出ている気がする。

生きやすい環境を作るということ:

speakerdeck.com

あとはこのへんの思考の延長線に↓のような研究室の活動に繋がっていたのかなぁとも思う。

研究室で内輪LT会(ナレッジプール)をやってた話 - ノート的ななにか

zenmaibane.hatenablog.com

あと面白いなぁと思ったのは「ポジティブ」が結構上位があること。僕と普段付き合いがある人間はきっとわかってくれると思うんですが、自己肯定感が低すぎてド陰キャネガ思考みたいなことがあるんだけど、それなのになんでこの「ポジティブ」が上位なのかなというところ。レポートを読んでいるとこれらは同居するということに気づいて、まず「自己確信」が29位にあるところから自己肯定感が低いことは説明がつく。次に、この「ポジティブ」というところだけど、ここでの「ポジティブ」は「陽キャ」みたいな意味ではなく前向きなことがすきとか、場を楽しくしたいとかの話であるというところ。本書では人を褒めることもこの「ポジティブ」に含めていて、そのあたりも感覚値が近い。そして、ネガ思考になることは大抵自分絡みのことでその他でいうとちょっと楽観的なところがあって、事実何人かにそんなことを言われたことがある。その認識がごちゃまぜになっていたので、割と思考はスッキリしたように思える。

まだまだ考えられる気がするが一旦ここまで。多分これ全部明文化すると終わりがないので。

終わりに

かかる金額がそれなりに高いが、自分がこれまでの人生で得てきた感覚値がちゃんと明文化されていたので割と満足度は高かった。これを踏まえた上で今後の人生で時間を突っ込んでいくところを考えていきたい気持ちがある。